西小山の補助46号線沿いのお話
目黒区の西小山に補助46号線という道路があります。
そこは中央体育館につづく路で、オリンピックに向けて大幅な区画整理があり、今ある路の幅から広げる為たくさんのお店が無くなってしまいました。
私は、高校の時にこの辺りをうろちょろしていたので、思い入れもあり。ひとまずパーラーたなかに今日は行きました。
おばさんに、無くなっちゃうの?って聞くと「もうやめどきね」って小さな声で言いました。
近くにお寿司屋さんがあって、そこの大将にいろいろとお話を聞きました。
これから、年内でなくなるまでこの辺りに通おうと思いますが通って、写真を撮って、それで何も出来はしないけれど、無くなった時に私は何をしていたんだろうって思うのはもう嫌です。東京は、地方の人から見たら、それこそ開発は当たり前に思うかもしれませんが。何代も前から、戦争の前から、ずっと住んでいる、暮らしている人もたくさんいます。そして、どんな思いでその場所を作ってきたか、それは分かりにくい部分かもしれませんが、無くなることが当たり前ではないと言うことを、ほんの少しでも分かっていただければと。
そして、写真を撮るのは私の作品にしたいのではなく、どうか、たくさんの人々のなかに、この景色が残ることを願っています。
無くなったものは、もう戻らない。そんな当たり前の事を忘れてしまいそうになるのです、けれどもカメラは残せる道具です。
写真としても、心の中だとしても。ぜひ、たくさんの人がここを通り、この場所が少しでも心に残ったらいいのになと思います。
また、ここのお話は書いていきますのでよろしくおねがいします!
その他の消えていく景色の撮影
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梶田さんのFBからこちらを知りました。
祖父の代から西小山にいるので、町が変わっていく姿は、寂しいものがあります。
仕方ないのでしょうが。。。でも、ずっと昔に川があったことや、花街であったことを
伝えていけたらと思っています。
写真を残していただきありがとうございます。
我が家もまだ「井戸」があります。
それをいつまでも残していきたいと思う今日この頃です。