自由研究室 ペコリのワークショップVol.10

こんな季節には、雨もよし、晴れもよしなり と
思えるような1日のプランを立てたいものです。
5月の雨の日と、晴れの日、2日間のワークショップは
メインはとんぼ玉をつくることでした。
涼やかな色味の可愛らしいものをつくりたいと
企画したのです。
1日目は雨。せっかくの雨なので、誰もいない明月院に。
その前に、早く着き過ぎたみなさんと、北鎌倉の喫茶「門」へ
旅や1日のはじまりをどこにするか、実はそれはとても大切。
家を出た一歩目なのか、それとも目的地に着いてからなのか。
この日の私のはじまりは、間違いなく門であって。
そのしっとりとしたはじまりは、
1日ずっと通して見るときの目線をつくってくれる。
打って変って2日目はとってもいい天気。
鎌倉駅から目的地のガラス工房ぐりぐらまで気持ちのいい散歩。
朝の段葛を木漏れ日と歩く。
ぐりぐらさんの目の前の道は、夏の匂いがして、子どもの頃を少し思い出してしまう。
さて、みんなでとんぼ玉づくりに挑戦!
あめ玉みたいに見える高温のガラスをくるくると巻き付けていく。
私のつくったとんぼ玉は、海の色。淡い水の色と、空が海に写ったときの青。
なんでもそうだけど、やっぱりテーマが大切で。
何をどう表現したいのかということ。
だって、静物はしゃべらないから、こちらが問いかけをする必要があるよねっていう。
工房には海岸で拾ったやさしい色をした瓶がたくさん。
深海に長い間漂っていたガラスは虹色になるそう。
さて、お待ちかねのお昼ご飯。
1日目は海鮮!雪の下の大むらさんへ。
なんということか。美味しすぎて、食べられない。
食べたらなくなってしまう(笑)
雨のおかげで人も少なくて、11時半にすぐ入店もできた。
店内は明かりが赤くて、お刺身たちを活き活きと見せてくれる。
2日目は、鎌倉宮のそばの タベルノム時時さん。
丁寧なご飯は、こころを温めてくれる。静かな空間に緑の声。
さらさらと風で謳う若葉たち。
さて、食べ終わったら、今度はお菓子を調達に。
旅は臨機応変。
どれだけ色んなできごとを味方につけるかが鍵。
1日目は、雨も降っていたので遠くに行かず、
長谷のメルティングポットさんの缶入りクッキーを買って。
さて、これをどう撮りたい?と聞くと、みなさん考えてなくて。
聞き出す、作り出す、仕上げる。
メルティングポットさんはスウェーデン料理のお店なので。
なんとなく少し寄せてみる。
それから、少しライトを変えて、絵本っぽく。マンガっぽく。
あれ?だれかつまみ食いをしようとしているぞ。きっとこぐまかもしれない。
それから、パーティーのように。子どもたちが喜びそうな感じに撮影。
最後は、シンプルに。
さて2日目は、雪の下のクロワッサン専門店IDEAL BAKERYさん。
偶然見つけた出会いで、テンションが上がる!
朝ご飯みたいに撮りたくなって。リンゴジュースも置いてみる。
でも、やっぱりこのつやっぽさをしっかり見せたくて。
写真はイメージの世界だから、どう撮りたいのか、どう感じているのか。
それがすべて。
特にしゃべらない静物たちは、自分で決められないから
撮る人がその静物の個性を見つける必要がある。
その個性と、自分自身の個性が相まって、唯一無二の写真になっていくんだよね。
今回も、盛りだくさん。おなかいっぱいのワークショップでした。
7月は水族館へ。ホワイトパウダーミストのフィルターも使えます。
実施日 7月25日(金)の午後から夜20時くらいまで。暑いからね、夕涼み。
8月は、青写真のワークショップ。
9日10日で、こちらは以前にワークショップを受けたことがある方のみです。
薬品を使うので、知らない方はちょっと心配なので。
それでは、またお会いしましょう!