自由研究室 ペコリのワークショップVol.4 in 葉山
もうだいぶ前のことのように感じてしまう瑞々しい日。
Vol.3とは1日違いなのに
まるで別の土地に来たみたいなミルキーグレーに曇った世界。
イベントはどこからはじまりにするかがとても重要。
全てにははじまりと、盛り上がりのさなかと、落ち込みのさなかと
そして終わりがある。
人生や、映画と同じ。
そして、その盛り上がりや落ち込みの前に
どれがはじまりだったかを自分で感じるのは、
自分というものを理解するのに役に立つのです。
今回、私は、当日の朝という時間をはじまりとしてみました。
起きた時に、庭の芋の葉にガラス玉みたいな大きな水たまりができていて
そこに曇った空が写し出されていて、今日はいい日だと思った。
それだけで、撮影の出来は決まったようなものです。
はじめましての方もいる中で、今回は少人数の7名。
だって、葉山のスタジオに入りきらないのだもの。
皆さんをお迎えに行って、楚々さんへ朝食を食べに行きました。
土鍋で焚かれた美しきズッキーニとシラスのごはん。
湯気は、今日の湿った世界をとても艶やかにしてくれる。
みんなで撮影会、開始。
誰でしょう?光を切ってしまった人が2名います。
(´艸`*)
どう考えても正解だ。
今日の雨の煙った世界は、和食とよく合います。
そんなことを考えながら、みんなでいろんな話をしました。
7名だと、会話を全員同じテーブルでできるから、話しやすく。
ちょっと深い写真の話もしたりして。
自分がどの立ち位置で撮るのか、そんなことを明確にすれば
おのずと画角や向きが決まるもの。
美しい陶器の醤油瓶。けれども、このまあるいフォルムには
背景に走る木目が強くなってしまう。
そんな時には抜けた場所をつくってあげる。空気と視点の抜け道。
そうすると木目の強さがむしろ心地よく。
それから、紫陽花公園へお散歩。
紫陽花公園のはじまりはどこか、どこが終わりかいつも探っています。
私の中でのはじまりは、この画角から。
おや?ヒカさん。
おや?ポートレート撮影会。
他の写真教室の宿題を熱心に遂行しているさいとうさん(笑)
ペコリではそういうのもありです。
私も撮ってみようっと。
ほんの30秒でいいのです。
ポートレートは、しつこくすればするほど崩れてしまう。
何が崩れるかって?空気です。
それからほんの少しだけ森戸海岸へ出て。
そして、風早橋ガーデングリルカフェへ。
ここのオーナーさんがとっても良くしてくださった。
衝撃のビア缶チキン。衝撃のお尻。
大人の撮影ワークショップは、ビールがつきもの。
食べきれないほどの、ソーセージとグリルの野菜
そしてビア缶チキン!
食事を終えて、葉山のスタジオへ。ここでは花文字をみんなで作成。
その材料の花を買うはずだったんだけど、お休みの花屋さん。
ということで、急遽、庭に咲いている花たちを摘み採って。
臨機応変はとても大事。
旅でも、子育てでも、介護でも。
ここでタイムアップ!奈良に帰る新幹線に急ぐ青木さん。
もう少し物撮りの話しとか、光の話をできたらよかったけど、
ちょっと昼食でゆっくりしすぎたのですね。
そんなこんなでペコリのワークショップVol.4が終わろうとしています。
私のなかでの終わりはどこか。
それは翌日。
花文字に使って、余ったお花たちが玄関で美しく咲いていました。
またおいでと口笛を吹いているように軽やかな光の中で。
今回は少しテクニック的な要素もある回でした。
たまには、そういうのもあります。
それではまた。次は秋に。